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【不正】統計に騙されない見方。学校で教わらない不都合な真実【入門】

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【不正】統計に騙されない見方。学校で教わらない不都合な真実【入門】今さら人に聞けない一般教養

統計について知りたい人

  • 「統計って本当に正しいのかな…。
  • 厚生労働省が統計の不正調査をしてたけど、統計って信用していいの…?
  • アイドルの『嵐』の解散で経済効果が1兆円てホント…?」
パノカト
パノカト

やぁ、パノカト(@panokato_com)です。

今回の一般教養の読みものは、いま厚生労働省が不正に調査したことで話題になっている「統計」についてわかりやすく解説するよ。

2019年1月に、厚生労働省による統計での不正調査が発覚して問題になっていますよね。

賃金や労働時間に関する「毎月勤労統計調査」という統計で不正が行われ、この統計はGDP(国内総生産)にもつかわれる重要な統計です。

このような問題があったのでは、国やシンクタンクが発表する「統計」というものを信じられなくなります。

なので今回は、「統計」にまつわるウソや真実をお伝えして、一見それっぽい「統計」に騙されない目を養っていきましょう。

統計の教養まとめ
  • 警察庁が発表する「交通事故死者数」の統計は都合よくデータを集めている
  • 「平均貯蓄額は1820万円」という統計をみて実感とズレるのは、イメージしているのが「中央値」だから。
  • 統計上、日本の警察の犯罪検挙率はたったの「3割」
  • GDPに加算されない「地下経済」がある。

この記事は約1万字です

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  1. 【不正】統計に騙されない見方。学校で教わらない不都合な真実【入門】
  2. 交通事故死者数の減少は統計学のトリック
    1. 「事故発生後24時間以内」の死者しかカウントしてない
    2. 厚生労働省の統計では死亡者数は約50%ふえる
  3. 人は統計の「平均」に騙される
    1. 「平均」が人の感覚とピッタリあうケースは少ない
    2. 「平均貯蓄額は1820万円」の実感のなさ
  4. 統計の「平均値」と「中央値」を見極める
    1. 貯蓄額の統計でもっとも実感にあうのは「最頻値」
    2. 平均寿命の仕組み
  5. 統計の「常識」や「通説」を信じるな
    1. 割れ窓理論 – 本当の原因を探る
    2. 「割れ窓理論」の効果はウソ?
  6. 統計上、犯罪の検挙率がおおきく下がっている
    1. 重要犯罪の検挙率は80%以上
    2. その一方で軽犯罪はほとんど見逃されている
  7. 「経済効果◯◯億円!」の統計に騙されるな
    1. 経済効果の計算は意外とテキトー
    2. 統計をまとめるシンクタンクの信ぴょう性
  8. 表の統計にはでてこない裏世界の地下経済
    1. GDPの統計から抜け落ちる「アングラ・マネー」
  9. 統計には表れない地下経済
    1. 地下経済のメリット①.地上経済の活性化
    2. 地下経済のメリット②.失業者のセーフティネット
    3. 地下経済のメリット③.経済の効率化
    4. 地下経済のメリット④.経済的に優遇される
  10.  さいごに:統計にだまされないために

【不正】統計に騙されない見方。学校で教わらない不都合な真実【入門】

【不正】統計に騙されるな!学校で教わらない不都合な真実【入門】

統計は人や社会にとって役立つものでもありますが、人や社会を操作するためのツールとして使われるケースもあります。

そんなとき、あなたは騙されていることに気づかず、知らないうちに統計によって行動や思考をコントロールされています。

 

しかし、今回紹介する「統計の不都合な真実」を頭にいれておけば、次に統計のデータを見せられたとき、

「この統計は信用できるか…?

発表・調査した機関はどこだ…?

この統計によって得する人はだれだ…?」

と、このように疑いの目で見ることができるので、より正しい判断と行動ができるようになります。

 

会社や国にコントロールされないための教養を身に着けておきましょう。

交通事故死者数の減少は統計学のトリック

交通事故死者数の減少は統計学のトリック

突然ですが、近年、交通事故で亡くなる方の数は増えているか減っているか、どっちだと思いますか?

「うーん、車の安全性も高まってきてるし、減ってるんじゃない?」

はい、その通りです。

 

交通事故者死者数は年々減ってきていて、2018年の交通事故死者数は、前年より162人へって3532人だったことが警察庁のまとめでわかっています。


(引用:交通事故死者数の推移

 

この数字は統計を取りはじめてから過去最小だとして、警察庁は、

「交通安全教育や取り締まりなどに取り組んだ結果だ」

と話しています。

 

最近は車の安全性が高まっているのもあるし、道路の整備が進んでいることも影響しているといわれています。

が、しかし、どれだけ車の安全性が高まろうとも、車を運転するのは今も昔も同じ人間です。

本当に車の安全性や道路の整備だけが理由で、交通事故で亡くなる方がそんなにも減るのでしょうか?

実はここに統計学のトリックが隠されているのです。

「事故発生後24時間以内」の死者しかカウントしてない

もう少しつっこんで調べてみると、警察庁が「交通事故死者」としてカウントしているのは「交通事故が発生してから24時間以内に死亡した人」のみです。

 

つまり、死亡したのが交通事故から24時間1秒後だったら、交通事故死者数にはカウントされません。

定義の上では「死亡者」ではなく「負傷者」としてカウントされてしまいます。

 

つまり、実際は交通事故が原因で亡くなった人でも、とりあえず24時間以上生き延びていれば、その後すぐに亡くなっても「交通事故死亡者」にはなりません。

医療の発達によって24時間以上の延命が可能に

「じゃぁ、最近は交通事故に巻き込まれても24時間以上生きてる人が増えたってこと?」

そういうことになりますね。

 

救急医療の進化・発達によって少しでも延命が可能になってきたことで、24時間以内に死亡することが減ってきました。

また、車の安全性があがったことにより、交通事故が起きても即死することがなくなったのも関係がありそうですね。

 

その結果、警察庁の統計上では「交通事故死者数」がかなり減るという仕組みになっています。

厚生労働省の統計では死亡者数は約50%ふえる

近年の交通事故死亡者数の減少は、交通事故後に24時間以上生きてる人が増えただけであって、実際の死者数はもっと多いようです。

「でも、交通事故で亡くなる人は減ってはいるんでしょ?」

 

たしかに、交通事故死者の数自体は減っているといわれていますが、警察庁がいうほど減ってはいません。

実際、厚生労働省も交通事故死者数をカウントしていますが、その人数と警察庁が発表している人数があわないのです。

 

厚生労働省の「交通事故死亡者」の定義は警察庁とはちがって「交通事故発生から時間を問わず1年のうちに亡くなった人」をカウントしています。

その結果、警察庁が発表した人数よりも45%も多い年があることがわかりました。

人は統計の「平均」に騙される

人は統計の「平均」に騙される

人が魅力を感じたり美しいと感じる顔はどんな顔かわかりますか?

「色んな人の顔を合成してつくった『平均顔』が美しいって聞いたことあるような…」

はい、人は「平均的で個性のない顔」に魅力を感じるようにできているんですね。

その理由は、人類の進化の歴史にあります。

 

あまりにも平均からかけ離れている顔=特徴的な顔の場合、突然変異によって有害な遺伝子をもっているのではないか、というように、危険視されるのです。

そのせいでひとは遺伝子レベルで拒絶をする、つまり美しいと感じなくなります。

 

実際に、世界各国の平均顔をみてみても、たしかにキレイな顔ばかりですよね

パノカト
パノカト

「とくにロシアは美しい」

「平均」が人の感覚とピッタリあうケースは少ない

「平均顔が美しい」というのは、おそらく誰に聞いても「確かにキレイだね」と感じますよね。

しかし、このように「平均」と私たちの実感があうケースは珍しいのです。

なぜなら、このケースは平均を取るためのデータの分布が「正規分布」という珍しいパターンの場合だけだからです。

正規分布

(引用:正規分布 – Wikipedia

正規分布とは、このように山の両側が左右対称になっているパターンの分布のことです。

 

社会現象、経済現象、自然現象などの現象のほとんどは正規分布に近い形になるので、これらに関する「平均」は私たちの感覚とほとんど合致します。

一方で、資産や所得の場合は、正規分布にならないので平均値と実感があわないことがほとんどです。

「平均貯蓄額は1820万円」の実感のなさ

例えば、2017年に総務省が発表した「家計調査報告」によると、「2人以上の世帯もおける1世帯あたり」の平均貯蓄額は1820万円ということがわかりました。

 

「ええっ!平均で1820万円?!

そんなに貯金してないよ…。

俺は平均以下ってどころじゃないなぁ…」

確かに驚きますよね。

実際、この平均貯蓄額があまりに実感とかけ離れていることに驚いたひとはたくさんいて「みんなそんなに貯めてるの?」「金持ちと貧乏人が二極化してる」などの声があがりました。

 

でも、この平均貯蓄額以上の世帯は実際には半分もいません。

だから、普通の世帯の貯蓄額はもっと少なくて当たり前なんです。

平均貯蓄額以上の世帯は、全体の30%だけ

「え、でも平均ってことは、全体の半分以上は1820万円以上の貯蓄があるってことでしょ?

俺はその半分以下だし、そもそも1820万円に遠く及ばないよ…。」

たしかに「平均」と聞くと、ちょうど半分のように感じますよね。

でも実際のところ、平均貯蓄額が1820万円以上の世帯は全体の約30%だけで、残りの約70%の世帯ははこの額を下回っています。

貯蓄額の分布は正規分布で左右対称ではなく、いびつな形になっているので、このよなデータを平均値でみることには、あまり意味がないんです。

 

「そうなんだ!

なんだかちょっと安心したなぁ…。

じゃぁ本当の平均貯蓄額はいくらなの?」

この場合、より私たちの実感に近いのは「平均値」ではなく「中央値」と呼ばれる値で、平均貯蓄額の中央値は「1064万円」になります。

「あー…。

まぁ、平均値よりは実感には近いかな…?

それでも多い気がするけど…」

統計の「平均値」と「中央値」を見極める

統計の「平均値」と「中央値」を見極める

平均値が実感とズレるのはわかったけど、平均値と中央値の違いって何?

「平均値」と「中央値」のちがいは、以下の説明がわかりやすいので引用します。

「平均値」は、「データを足し合わせ、データの個数で割った値」のこと。

「中央値」は、「データを小さい順に並べ、真ん中に来る値」のこと。

(参考:コトバ解説:「平均値」と「中央値」の違い)

 

「平均貯蓄額」を聞いて多くのひとが違和感を感じるのは、イメージしているのが「中央値」だからです。

例えば、平均貯蓄額の中央値は1064万円でしたが、わかりやすく1000万円とすると以下のようなイメージになります。

 

 日本人の貯蓄額の中央値と平均値

(引用:実感と合わない「平均値」のナゾ

☆マークが平均値になりますが、中心からはだいぶ離れていますよね。

これは、富の格差によるもので、大企業の社長ともなると資産が何兆円以上もあるので、平均貯蓄額が大きく引っ張られてしまうんです。

貯蓄額の統計でもっとも実感にあうのは「最頻値」

「中央値でも1000万円でしょ?

それでもやっぱり実感とは遠い気がするけどなぁ…」

たしかに、ちょうど真ん中の中央値でも実感とのズレがある人はおおいかと思います。

それなら中央値よりも「最頻値」でみると、さらに実感に近づくかもしれません。

 

「最頻値」とは読んで時のごとく「もっとも頻繁にあらわれるデータ」のことです。

貯蓄額のデータの最頻値をみてみると、もっとも多いのは「200万円未満の世帯」で、全体の14%を占めています。

 

いかがでしょうか、この数値ならだいぶ実感に近づいたのではないでしょうか。

「うれしくないけど、確かに最頻値のほうが実感には近いね…」

平均寿命の仕組み

「平均」といえば「平均寿命」も、統計におおきく関係しています。

突然ですが、平均寿命をおおきく延ばす方法はなんだと思いますか?

「うーん、やっぱり健康的な生活をおくって、病気にならないようにすることとかかなぁ…」

 

たしかに歳をとってから長生きすることも平均寿命を延ばす要因になりますが、もっともよい方法は乳児の死亡率を下げることです。

なぜなら生まれたばかりの子どもがたくさん死んでしまうと、スタート地点でおおきく平均寿命を引き下げることになるからです。

そのため医療が遅れていたり、充実していない発展途上国は、先進国と比べて乳児の死亡率が高いため、平均寿命が短くなっています。

統計・平均の母集団に注目する

このように、何かの「平均値」をみせられたときは、

「この平均値をとったデータには何が含まれているんだろう…。

そして何が含まれていないんだろう…」

と、じっくり考えていけば、統計や平均のトリックを見破れるはずです。

統計の「常識」や「通説」を信じるな

統計の「常識」や「通説」を信じるな

統計では、Aという問題の原因がBだったようにみえても、実際はCという問題がAとBに影響をあたえていた場合、AとBの関係は「みせかけ」になります。

なので、本当の原因を見誤らないように注意してください。

 

「…つまり、どういうこと?」

たしかにわかりづらいですよね。

具体的な例をあげて説明していきますね。

割れ窓理論 – 本当の原因を探る

最近、小さな犯罪でも厳しく取り締まる必要性が高まった「割れ窓理論(Broken Windows Theory)」が注目を集めています。

「割れ窓理論」とは、治安の悪化は小さな無秩序から始まる、とする理論です。

わかりやすくストーリーをにするとこんな感じになります。

割れ窓ストーリー

  1. ある地域に1枚だけ窓が割れている空き家があったとさ。
  2. 窓が割れていることで「ここは誰にも管理されていない」ということがわかり、犯罪が起こりやすい環境になる。
  3. ゴミが捨てられたり、窓ガラスがもう1枚割られるなど、少しずつ小さい犯罪が起こるようになる。
  4. その状況を見かねて周辺の人たちは、さらにその家に近づかなくなり、環境が悪化する。
  5. 初めは軽い犯罪だったものが、凶悪犯罪を含めた重犯罪が増えて、地域全体が荒れていく。

このように、健全な地域に1つでも荒れたところがあると、病気のように広がり、最終的に地域全体が荒れる問右折を「割れ窓理論」といいます。

「割れ窓理論」の実践で成功した札幌

この割れ窓理論をとりいれて、街の治安をよくして健全化した街が札幌です。

札幌中央所では、風俗やアダルトビデオの宣伝する「ピンクチラシ」を排除し、自動車の駐車違反などを取り締まり、軽犯罪を徹底的になくしていきました。

 

軽犯罪がなくなると、

「この街は警察の管理が行き届いてやがるぜ…。

この辺りじゃ悪さはできねぇな…」

と、周辺の人間からはこのように感じられるため、そのおかげで、盗みなどの犯罪が激減したことがわかっています。

「割れ窓理論」の効果はウソ?

「やっぱり治安が悪くなるのは、割れ窓理論のとおりで、小さな『荒れ』が原因なんだなぁ」

と感じたかもしれませんが、「割れ窓理論」にはいくつか疑問点があがっています。

 

たしかに札幌のケースでは軽犯罪を厳しく取り締まったあとにその他の犯罪率が下がりました。

ニューヨークでも「割れ窓理論」をもとに軽犯罪を取り締まったところ、犯罪発生率が下がり「割れ窓理論」の成功例としてよく取り上げられます。

 

しかし、ニューヨークの場合は「割れ窓理論」以外の、別の要因で犯罪発生率が下がったとも言われているのです。

「割れ窓理論」の疑問点

「ニューヨークで犯罪発生率がさがった割れ窓理論以外の別の要因ってなに?」

それは、景気の動きです。

 

景気がよくなって雇用状況がよくなれば、わざわざリスクをとってまで犯罪をおかそうとは思いませんよね。

実際、ニューヨークでは失業率と犯罪発生率にはとても強い関係性がみれらていました。

また、ほかにも、少子化によって犯罪に手を染めやすい若者の人口が減ったことも犯罪発生率が低くなったことと関係があるとされ、これらの要因を考えると「割れ窓理論」がどこまで正しいかはわからなくなってきます。

 

このように、「Aの原因はBだ!」という主張に統計がとれていたとしても、

「そこにはAとB両方に影響するCという原因があるのかもしれない…」

というように一歩立ち止まって考えられると、統計にだまされない脳をつくれます。

統計上、犯罪の検挙率がおおきく下がっている

統計上、犯罪の検挙率がおおきく下がっている

近年、日本の犯罪の検挙率がおおきく下がっているのですが、どうしてだと思いますか?

 

「警察がサボってるの?

それとも犯人が賢くなったの?」

たしかに、検挙率がさがったときくと「警察の怠慢のせいだ!」と思うかもしれませんが、むしろその逆で警察はガンバっているんです。

 

というのも、近年の検挙率の低下は、警察の捜査方針が以前と変わったことが原因になります。

重要犯罪の検挙率は80%以上

警察でもすべての犯罪を取り締まるのは不可能なので、最近は殺人や強盗などの重要犯罪に焦点をあてて取り締まるようにしています。

その結果、犯罪全体の検挙率は下がったものの、殺人・強盗などの重要犯罪の検挙率は2017年に80.3%となり、かなり高い確率で検挙しています。

さらに殺人罪だけにしぼると、2011年から2015年の平均検挙率は97%以上なので、日本で人を殺せばほぼ確実に検挙されるでしょう。

その一方で軽犯罪はほとんど見逃されている

「すごいなぁ~。

日本の警察は有能だなぁ~」

 

33.4%。

 

「え?」

 

33.4%。

これは、2016年1~5月までに起きた犯罪の検挙率です。

 

「たったの30%?

のこりの60%の犯罪は見逃されているの?」

言い方はわるいですが、その通りになります。

日本は重要犯罪の検挙率に関してはかなり高い数字を誇っていますが、その一方で犠牲になっているのが軽犯罪なのです。

自転車の窃盗や器物破損に関してはほとんどが検挙できていないのが現実です。

しかし、犯罪の重要性を考えて、重要犯罪を重点的に検挙するというのは仕方のないことなのかもしれません。

 

ついでに、日本の犯罪検挙率をわかりやすくまとめてある画像を紹介しておきます。

かなり縦長で、下にいくほど検挙率の高い犯罪になっていきます。


(引用:犯罪の6割は野放し!? 犯罪別「検挙率」一覧

「経済効果◯◯億円!」の統計に騙されるな

「経済効果◯◯億円!」の統計に騙されるな

最近、活動休止を発表して話題になっている人気アイドルグループの「嵐」ですが、その嵐の経済効果が1兆円を超えるのではないかとささやかれています。

また、マツコ・デラックスさんがなにか食べて「うまい!」というと、8億円もの経済効果があるそうです。

ほかにもオリンピックや流行りものがあると、事あるごとに「◯◯で△△億円の経済効果が!!」ともてはやされますよね。

 

あなたもテレビや雑誌で見たことがあるかもしれません。

「たしかに、お昼の番組でみたことあるかも…。

そもそも経済効果ってなんなの?」

そもそも「経済効果」とは、なにか特別なイベントが起こったときにそのイベントによって、経済にどれだけの衝撃を与えたのかをお金で表現したものです。

経済効果の計算は意外とテキトー

「経済効果が数億円とかってよく聞くけど、それだけの金額を計算するのってすごう大変そう…。

どうやって算出してるの?」

確かに経済効果が1兆円だの8億円だの言われると、「はえーすごい。とんでもない作業をして出した数字なんだろう」と驚くかもしれないが、実はそんなことはありません。

 

実際はマニュアル化されていて、必要なデータさえあればカンタンに算出できるのです。

経済効果の計算に慣れた学者なら、1~2時間で作業をおわらせます。

経済効果の算出の9割は「需要予測」

例えば、日本でのワールドカップ開催によって、日本にどれくらいの経済効果があるかを算出してみましょう。

 

ワールドカップの開催によって、あたらしく生まれる需要は、

  • スタジアムの建設投資
  • 関連する公共事業への投資
  • 観戦する客の買い物による消費

などが見込めます。

 

この「あたらしく生まれる需要」をリストにするのが、経済効果の算出でもっとも時間がかかるのです。

そして、この作業が経済効果の算出の正確性をにぎるカギになります。

そのため、あたらしく生まれる需要のデータさえ集まれば、経済効果の算出の9割はおわったといってもいいでしょう。

統計をまとめるシンクタンクの信ぴょう性

「シンクタンク」

という言葉を聞いたことがありますか?

「聞いたことはあるけど、ぶっちゃけよくわからん。

きいたことはあるけどよくわからない単語ランキング6位って感じ。」

 

カンタンに言うとシンクタンクとは「みんな気になってるけどわからないことをわかりやすくまとめるよ!」っていうところです。

「なるほど!わかりやすぅい!」

シンクタンクとは世の中の経済・社会などさまざまな分野における多種多様な出来事にたいして、第三者視点で分析し、世の中に役立つ形で政策提言をする研究機関です。

経済効果ばかり発表してるシンクタンクは信じるな

このシンクタンクですが、信用できるところとできないところがあるので、なにかの統計やデータをみせられたときは、その発表元のシンクタンクをチェックしましょう。

 

「どう見分ければいいの?」

本当に信頼できて役立つ情報を発信しているところは信用しても大丈夫です。

 

しかし、「経済効果◯◯億円!」みたいな大衆の食付きがいいおもしろコンテンツばかり発表してるシンクタンクはあまり信用しないほうがいいでしょう。

表の統計にはでてこない裏世界の地下経済

表の統計にはでてこない裏世界の地下経済

2019年1月に発覚した、厚生労働省の「毎月勤労統計」の不正が問題になっていますが、この統計は賃金や労働時間などをとりまとめた統計で、GDP(国内総生産)を出すためにつかわれる重要な統計です。

 

「GDPってなんだっけ?

習ったことは覚えてるけど…」

GDPとは「一定期間内(だいたい1年間)に国内で産み出された付加価値の総額のこと」です。

カンタンにいうと、GDPは「その国は1年でどれくらい稼いだの?」っていう国の収入のことです。

 

2017年の日本のGDPは、549兆円で6年連続で増えています。

しかも日本はアメリカ、中国についで世界第3位のGDPを維持しています。

「やるやん日本」

日本もまだまだ捨てたもんじゃないですね。

しかしこのGDPですが、抜け落ちてる経済活動もたくさんあって、それらを含めるともっと大きな金額になります。

GDPの統計から抜け落ちる「アングラ・マネー」

「GDPから抜け落ちてる経済活動ってなに?」

ずばり表にでてこない裏社会の取引ってやつですね。

 

例えば、暴力団やヤクザによる麻薬の密売や、違法に行われている賭博などで使われるお金は「アングラ・マネー」とよばれ、非合法な地下経済からうまれます。

GDPの統計のなかには、いくら探しても「ヤクザから◯◯億円のお金が発生した」なんて項目はみつかりませんよね。

 

また、暴力団やヤクザなどの反社会的な組織による経済活動だけでなく、最近流行りの「パパ活」や、女子中高生たちによる「援助交際」「売春」だって地下経済のアングラ・マネーなので、もちろんGDPから漏れています。

「なるほど…。

確かにパパ活とか援助交際からは税金はとれないし、国もお金が動いてることを把握できないよね…」

アングラ・マネーの問題点はGDPなど表の統計にあらわれないだけでなく、税金をとれないという点にもあります。

統計には表れない地下経済

統計には表れない地下経済

「そもそも『地下経済』ってなに?」

「地下経済」とは、税金や法律の目の届かないところで行われていて、GDPなどの表向きの統計にはとりあげられない経済活動のことです。

 

「税金もとれない地下経済なんてなくなればいいのに!」

と感じるかもしれませんが、地下経済にも意外なメリットがいくつかあるんですよ。

地下経済のメリット①.地上経済の活性化

地下経済が活発になると、その勢いで地上経済も潤うことがあります。

「地上経済」とは地下経済の逆で、普段私たちが活動している経済です。

 

地下経済から犯罪でうみだされたお金がまた地下経済で使われたら、地上経済にお金はまわってきませんが、地下経済で生まれたお金が地上経済で使われることもありますよね。

そのとき、地上経済が活性化するのです。

 

例えば、女子中高生が「援助交際」で稼いだアングラ・マネーは、結局のところ地上経済で売られているブランド物のバッグや遊びために使われるので、地下から地上へとお金が流れています。

パノカト
パノカト

地上経済が不景気でも、女子中高生の「援助交際」にすこしでも支えられている面があるというのは皮肉ですね。

地下経済のメリット②.失業者のセーフティネット

地下経済は、地上経済で働けなくなったはみ出しものにとってのセーフティネットの役割を果たしています。

世の中キレイな人間ばかりでもないし、世の中キレイゴトだけでまわっているわけではありません。

地下経済には地下経済の就職口があり、表で働けなくなった人たちにとっては、ありがたい働き口になっている場合もあります。

地下経済のメリット③.経済の効率化

地下経済の活性化が、経済全体を効率的にしてくれることがあります。

 

そもそも地下経済がおおきくなる1番の理由は、地上経済での厳しすぎる規制やルールの改定によって、本来はもっと流動的な経済の流れが悪くなるからです。

そのため、流れが悪くなった地上経済から抜け出して、もっと自由で流動的な経済活動をめざして、法律の抜け穴となる地下経済へとむかいます。

 

この地下経済が拡大してけば、効率を失った経済全体の変革をもたらすきっかけになるかもしれません。

地下経済のメリット④.経済的に優遇される

これは発展途上国にかぎったメリットになりますが、発展途上国は地上経済よりも地下経済のほうが圧倒的におおきいケースがあります。

そうなると、いくら地下経済の規模がデカくても、表向きのGDPには表れず、よそからすればGDPの低い国として見受けられます。

 

その結果、国際連合やIMF(国際通貨基金)やILO(国際労働機関)などの、国際的な機関から、経済的な優遇措置をうけられます。

「なるほど…。

地下経済には地下経済の役割があるんだ…」

 さいごに:統計にだまされないために

統計にだまされないために

統計は私たちの役に立つ場合もありますが、私たちを操作するためにも使われる場合があるので、統計の見方を知っているだけで騙されずに生きていけます。

また、世の中には表向きに発表されている統計からでは計れない経済活動があることや、それが地上経済にはかりしれない影響を与えていることも頭にいれておくといいでしょう。

以上、統計に騙されないための教養でした。

 

【リスクマネジメント】飛行機が怖いと損?リスクを正しく評価する10の基準」では、統計からみる飛行機の安全性や、リスクマネジメントの仕方をわかりやすく解説しています。

リスクを正しく評価して正しい判断を下しましょう。

【リスクマネジメント】飛行機が怖いと損?リスクを正しく評価する10の基準
リスクを正しく評価できていないとあなたは損をします。リスクを分析する基準の10ヶ条で、リスクマネジメントをし、リスクをコントロールしましょう。

少しでも参考になれば幸いです・ω・

参考・引用文献