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【リスクマネジメント】飛行機が怖いと損?リスクを正しく評価する10の基準

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リスクマネジメント今さら人に聞けない一般教養

飛行機に乗るのが怖い人

  • 「飛行機は墜落がこわいから乗りたくない…。
  • リスクが高いことはしたくない…。
  • リスクをできるだけ低くしたい…。」
パノカト
パノカト

やぁ、今回のパノカトは正しいリスクの考え方や、損しないための心理学をご紹介します。

あなたは自分の信じていることがどれくらい正しいと思いますか?

おそらく多くのひとは自分が正しいと思い込んでいますが、それは間違いです。

ひとはさまざまな原因で、カン違いや思い込みをします。

そのせいで本来起こるはずのないリスクを必要以上に恐れると、損をしたり、生活に支障が生じることもあります。

この教養であなたは…
  • リスクに正しく対処できるようになる
  • 人や社会を正しく見ることができる
  • 正しくリスクをとれるようになる

この記事は約7,000字です

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リスクを見誤ると損をする

旅行は楽しみだけど、飛行機が墜落したらどうしよう…。

車か電車で行こうかな…。

なんて考えたことはありませんか?

たしかに飛行機が墜落したらほぼ100%の確率で死んでしまいます。

飛行機が墜落したニュース映像をみると、恐怖で乗りたくなるのもムリないですよね。

しかし、このようなリスクの考え方をしているあなたは、損をするかもしれません。

たとえば、墜落するのが怖いから電車でいけば、電車のほうが高くつきますよね。

いまやLCCでいけばたいていのところは片道5,000円ほどでいけますから。

リスク=起きたときの影響の大きさ×起きる確率

でも、飛行機で行って墜落したらほぼ確実に死ぬでしょ?

命あっての物種だし、リスクは下げないと。

墜落する確率が高ければ、大金を払ってでも安全な移動手段を選びますよね。

でも、飛行機が墜落する確率はほんとうにそこまで高いのでしょうか?

ここで、リスクを正しく表す公式をご紹介します。

リスク=『起きたときの影響の大きさ』×『起きる確率』

これでリスクを正しくとらえられるので、正しい判断ができます。

さて、これを飛行機にあてはめると、こうなります。

飛行機が墜落したときの影響の大きさ=死

これはなんとしても避けたい影響ですね。
移動手段に飛行機を選びたくない気持ちもわかります。

しかし、『起きる確率』はどうでしょうか?

飛行機が墜落する確率は、20万分の1の確率です。
しかし20万分の1といわれてもピンときませんよね。

これがどのくらいの確率かというと…

世界一安全な乗り物と言われており8200年間毎日無作為に選んだ航空機に乗って一度事故に遭うか遭わないかという確率であるそうです。

引用:ジャンボ宝くじの1等当選確率は雷に撃たれるのと同じ!?

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飛行機事故で死ぬ確率 週1回1往復する人なら3900年に1回

英航空安全財団の調べによると、2013年までの過去10年間に「全世界」で起きた航空機事故による死者数の年平均は676人。

少々無理のある計算だが、世界人口を70億人とすると、10万人当たりの死者数は0.0097人となる。

つまり、飛行機が墜落して死ぬ確率はほぼないということです。

なんなら年間自動車事故死の確率が6000分の1で、飛行機よりも圧倒的に死ぬ確率が高いので、飛行機が墜落する心配よりも、自動車事故の心配をしたほうが正しいのです。

また、電車でもホームの落ちて亡くなるひとがいるため、毎年300人ほどが亡くなっています。

「飛行機が怖いから車・電車で行く」という選択肢は、損をするだけでなく、死ぬ確率まで上げているのです。

飛行機の安全性についてもっと知りたい方は

飛行機 墜落 確率
検索

でググると、いかに飛行機が安全な乗り物かがよくわかります。

それでも飛行機を怖がるのはリスクに騙されているから

そうはいっても、飛行機がハイジャックされてビルに突っ込んだニュース映像とかを見ると、やっぱりこわいなぁ

カナダのジャーナリスト、ダン・ガードナーが著書『リスクにあなたは騙される』で、2001年のアメリカ同時多発テロ事件(9.11)による影響で飛行機を避けるひとが増えたことを指摘しています。

平穏な日常でとつぜんビルに飛行機が突っ込むという大事件を目の当たりにしたら、そりゃだれでも飛行機に乗りたくなくなりますよね。

「リスクは20万分の1です」と言われようが、それが人間の心理です。

そして、実際に飛行機の利用は減り、代わりに増えたのが自動車でした。

しかし、ここでもリスクを正しく考えると、飛行機を恐れるのは合理的ではないことがわかります。

仮に、超過激なテロリストが毎週のように1機ずつ飛行機をハイジャックし、墜落させたとします。

その間に、1か月に1回飛行機に乗るひとが事故に巻き込まれる確率は年間でたったの13万5000分の1にすぎません。

車の年間事故死確率が6000分の1なので、比べてみるとはるかに低い確率であることがわかります。

そして実際には、その後に恐れられていたハイジャックは1件もありませんでした。

さらに飛行機を恐れて自動車移動に変えたひとが増えたことにより、交通事故者がテロのあと1年のあいだに1600人ほどになったのです。

パノカト
パノカト

なおさら自動車のほうがリスクが高くなるという皮肉な結果になってしまいました。

リスクを見誤る原因10ヶ条

なぜひとはリスクを見誤り、非合理的な判断・行動をしてしまうのでしょうか?

その原因を探るため、ハーバード大学リスク解析センターの、「リスクを強く感じてしまう10個の原因」をご紹介します。

  1. 恐怖心
  2. コントロール可能か
  3. 自然か人工か
  4. 選択可能性
  5. 子どもの関与
  6. 新しいリスク
  7. 意識と関心
  8. 自分に起こるか
  9. リスクとベネフィット(利益)のバランス
  10. 信頼

①.恐怖心

恐怖を感じることはリスクをより強く感じさせてしまい、ひとの判断力を鈍らせます。

さきほどの飛行機の例もその一例で、実際はそこまでリスクは高くないのに、恐怖で合理的な判断ができなくなります。

私たちは普段の生活で、車に轢かれる心配はしませんが、ストーカーや通り魔に襲われる心配をしているひとは多いのではないでしょうか。
特に女性におおく見られます。

しかし実際には、通り魔やストーカーよりも、交通事故にあう確率のほうが高いのです。

②.コントロール可能か

そのリスクが自分でコントロールできるか、できないかということもリスクの感じ方に大きく影響します。

コントロールできるかどうかを、制御可能性といいいます。

自分がコントロールできるリスクなら、私たちはリスクを小さいものととらえます。

しかし、そのリスクが一切コントロールできないリスクだと、とてもおおきいものに感じてしまいます。

これは、飛行機のリスクがおおきく感じる原因の1つでもあります。

飛行機の操縦はすべてパイロット次第で、自分にはなにも影響をあたえることができず、もちろん墜落するとなっても自分には為す術がありません。

これが恐怖心をさらに大きくしているのです。

また、車の場合も、自分で運転する場合は安心するけど、他人に運転させるのは怖い、というケースもあてはまります。

③.自然か人工か

私たちは自然がだいすきです。

私たちは自然に存在するリスクには寛容ですが、人工的につくられたものに対してはとても厳しくなります。

「薬やワクチンで死ぬのはイヤだが、病気で自然に死ぬのは仕方ない」というひとが一定数いるのもこのためです。

あなたは、無農薬・無添加・オーガニックなどの野菜は体にいいと思っていませんか?

しかし、無農薬や無添加の食べものが体にいいと認められているわけではありません。

むしろ農薬や添加物をつかわないことで、別のリスクが生まれることを知っておくべきです。

この教養についても詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

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④.選択可能性

そのリスクを自分で選んだのか、他人におしつけられたのかにもよって、リスクの感じ方はおおきくかわります。

自分で選んだリスクなら、ひとはそのリスクを小さいものと感じます。

しかし、他人におしつけられたリスクだと、ひとはそのリスクをおおきく感じてしまうのです。

ひとに仕事を頼むときは、おしつけるのではなく、自らやりたくなるような頼み方をすると、より効果的に仕事をしてくれるでしょう。

ひとはいくつかの選択肢のなかから1つを選ぶと、「それを選んだ自分」を正当化するために、リスクをちいさく見積もり、より自主的に努力します。

⑤.子どもの関与

子どもが関係するかしないかはリスクの感じ方に影響します。

例えば、自分の子どもが遊びに行くときに、そんなに遠い距離でもないのに「何かあったらどうしよう」と心配になりますよね。

これは、自分より大切な子どもの身の安全を守りたいがあまり、あらゆるリスクを多く見積もってしまうのです。

また「子どもが誘拐された」「子どもが車にはねられた」などの子どもに関するネガティブなニュースが強く頭に残っていることも影響します。

⑥.新しいリスク

ひとは慣れ親しんだものに対しては、リスクを低く見積もりがちです。

逆に見たことないもの、目新しいものに対しては、恐怖やリスクをおおきく感じてしまいます。

たとえば、電話、ラジオ、テレビ、インターネットなど、新しいシステムやメディアが世間に広まるたびに、当時の人達は危険性を声高に叫んでいました。

そして、その危険性を訴えているひとの多くは、新しいものについてよく知らない古い世代の人間です。

古い世代の人間は、知らないものに対するリスクを若い人よりもおおきく感じる傾向にあります。

また、いまやなくてはならないスマホの原点ともいえるiPhoneも、発売当初は多くのひとが「あんなもの売れるわけがない」と言っていました。

マイクロソフトのCEOのスティーブ・バルマー氏はこんなことをいっていました 。

「iPhoneがそこそこの市場シェアを獲得する可能性はゼロだ。あり得ない」

出典:「iPhoneなんて売れるわけがない」 … 5年前に予測していた人々の現在

世界的大企業のCEOまでもが新しいものに対して否定的であったのです。

ひとは習慣の奴隷

「ひとは習慣の奴隷」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。

ひとは慣れ親しんだものに親近感を覚え、安心するので、いつも決まったとおりのことをしています。

例えばこのような習慣はあなたにありませんか?

  • 仕事・勉強をしなければならないのに、ついいつものくせでテレビをみたりスマホをいじってダラダラしてしまう。
  • ダイエットしたいのに、ついお菓子を食べてしまう。

ひとがこのような習慣から抜け出し、新しいことをするのには、かなりのエネルギーを必要とします。

なぜなら、いつもの習慣から外れて新しいことをする場合、リスクを高いと感じ、恐怖を感じるからです。

ひとは、見知らぬことについてはリスクを大きく感じてしまうのです。

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⑦.意識と関心

自分がどれだけそのリスクに関心を寄せているか、リスクを意識しているか、という要因もリスクのとらえ方に影響します。

例えば飛行機が墜落すると、どこのテレビ番組でも新聞でもネットニュースでも報道しますよね。

飛行機の墜落事故はめったに起きないし、甚大な被害があり、そして数字がとれるからです。

そのせいで、私たちは「飛行機が墜落した悲惨さ」を強烈に脳に焼き付けることになります。

そうすると飛行機の対する意識と関心は、ネガティブな方向へ高まり「飛行機=墜落=死」というイメージを定着させてしまうのです。

しかし、実際、飛行機で亡くなるひとの数は、全世界で1年に約1000人です。

それに対し、車の事故で亡くなるひとは、日本だけで年間5000人、自殺者にいたっては年間3万人です。

飛行機に関する意識と関心は報道によっておおきく歪められていることがわかりますね。

⑧.自分に起こるか

そのリスクは自分に起こるのか?ということもリスクの感じ方におおきく影響します。

当然ですが、自分や自分の家族などに、なんらかのリスクが起こる可能性があると感じると、リスクに対して敏感になりますよね。

だから、アフリカで約3万人がエボラ出血熱で亡くなっているという事実は、とても重要な問題ですが、私たちにとってはあまり問題に感じません。

なぜなら、自分は無関係だと思っているからです。

しかし感染が拡大し、実際に日本でエボラ感染の疑いのあるひとが出てくると、すぐに多くのひとがパニックになりました。

検査の結果、陰性であることがわかったので、落ち着きをとりもどしましたが、エボラが他人事じゃなくなった途端、多くのひとがリスクを強く感じた例です。

⑨.リスクとベネフィット(利益)のバランス

ひとはリスクに対して、なにか自分に利益がある場合、そのリスクの危険性を低く見積もります。

このケースの典型的な例は、宝くじです。

  • 宝くじのリスクは、外れること
  • 宝くじのベネフィット(利益)は、当たること

とても単純明快なリスクとベネフィットですね。

しかし多くのひとが利益につられて、リスクを軽んじすぎています。

宝くじが当たる確率の低さを知っていれば、絶対に買おうとは思わないはずです。

宝くじの1等が当たる確率は1000万分の1で、これは雷にうたれる確率と同じほど低く設定されています。

でも、2等とか3等も含めるともう少し高いんじゃない?

なるほど、いいでしょう。

宝くじがどれだけあたるかシミュレートできる「web宝くじシミュレーター」というサイトがあるので、実際にやってみました。

約500万円分の宝くじを買ってみた結果、こうなりました。

Web宝くじシミュレーター Web宝くじシミュレーター

当選金額は約150万円なので、約350万円損しています。

そして、みごとに1~3等は当たらず、当たったのは4~7等だけ。

この当選確率の低さから、宝くじは「貧者の税金」「愚者の税金」などと呼ばれています。

あなたも宝くじの当たらなさに打ちひしがれてみてはいかがですか?

パノカト
パノカト

「宝くじは夢を買うんだ」という意見もわかりますが、夢なんて無料でいくらでも持てるのだから、自前で用意しましょう。

⑩.信頼

私たちにリスクを与える相手を信用できるかできないかは、リスクの感じ方に影響します。

たとえば飛行機に乗るとき、私たちは航空会社を信用しているから安心して利用できます。

しかしこれが、毎年トラブルや事故を起こしている航空会社なら、私たちはリスクをおおきく感じますよね。

実際に「LCC(格安航空)のパイロットのレベルが下がっていてキケンだ」とする報告もあるので、さらに信頼がなくなりリスクを強く感じてしまいます。

また、安全に関する最近の国や公共機関の発表は、信じていないほうが多いのではないでしょうか?

年金は破綻するのが目に見えていると言われていますが、政府は決してそれを認めようとはしません。

また、福島の原発に関する政府の発表や、メディアの報道より、海外メディアの報道のほう実際の様子を正確に伝えています。

このように信じる相手を間違うと、リスクをおおきく見誤ってしまうので、情報の発信者の信頼性はしっかりチェックしておきましょう。

さいごに

以上、リスクを見誤ると損をするので、リスクの10ヶ条でしっかりリスクを見定めよう、という教養でした。

ちなみに、シミュレーターで宝くじを1億1千万円分買ってみましたが、1等も2等も出ませんでした。

Web宝くじシミュレーター

7000万円以上の損ですね。

パノカト
パノカト

宝くじを1億円分買えるなら、もはや買う必要ありませんが…。

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参考・引用文献